あめつちひらく

物理が好きです。数値シミュレーション始めました。資格の勉強とか。

科学は奥深い

この世界は確率に支配されている──

私がそう考えるようになったのは大学生のときです。化学系の学科に所属して受講した講義の影響です。私がそう思うようになったのは3つの講義を受けたからです。

1つ目は化学統計力学です。ミクロからマクロへの橋渡しをする考え方です。物質を構成するすべての粒子について考えるのはとても大変なので、確率を用いて温度やエネルギーを考えます。

2つ目は量子化学です。物質を構成する原子について、電子の存在する場所は決まっておらず、存在確率の空間分布があるのみだと学びました。

3つ目は確率的情報処理です。機械学習の基本的な考え方について、ある結果が現れたとき、その背後には確率分布があってその確率分布を知る方法を学びました。

いずれも人間が科学を解釈する手段に過ぎないのですが、私は理に適っていると思いました。そしてとても夢があると思ったのです。何か1つの決まったものがあるわけではない。その不確実さが興味深く思えるのです。

決まった法則に従っているように見える科学ですら100%ではない。長きにわたってたくさんの人が研究をしてきたのに不変の原理は無い。科学の奥深さを感じます。